「無断で外泊とは良いご身分だな」









【夏の思い出】









その日俺はヴィーノとヨウランの3人でゲームに没頭していた。
いつしか冷蔵庫から出されたアルコール飲料を飲み干し、気が付けばデロデロに酔ってる自分達に気付く。

ヴ:「えへへ〜つーかさー、せっかくの連休を男だけで過ごすのってかなり寂しくない?」
ヨ:「ふつ〜の奴なら女とイチャイチャしてあつ〜いサマーバケーション送るって感じ?」
シ:「別に女なんて面倒くさいじゃん、俺は楽しければそれでいい」

「「お前それ寂しい人生じゃん!!」」

シンの冷めた台詞に他二人は信じられないという目で送る。
それを聞いては黙ってられないのがヴィーノ。

「そんな台詞吐くのは経験積んでからだぜ〜?そんなシンちゃんには俺から夏の思い出v」

すると彼はシンの首筋に唇を寄せれば強く吸い付き、一般的に言われているキスマークという物を残す。

「バ…?!バカ!!お前何してんだよ!!」
「男らしい夏休みを送ったとでもせめて言っておけ。ソレを見せれば皆信じちゃうぞ〜ケラケラ」
「ふざけんな!あーもう最悪!!」

そんなじゃれ合う内、酒による睡魔に見舞われ3人はそのまま朝まで眠りこけてしまうのであった。







「…ごめん、泊まるつもりは無かったけど…酒に酔って…」
「酒だ?!お前未成年だろう!そんなに遅くまでいるつもりなら何故連絡一つもよこさな…っ?!」

突然言葉の止まるアスランにシンは俯く顔をふと上にあげる。
アスランの目線は自分にあるのだが、微妙に位置がずれている。
その先とは…

「お前…その首にある物はなんだ…?」
「…?…あっ!これは昨夜ヴィーノが…」
「そうか…そういう事だったんだな…だからお前は連絡もせず無断で泊まったという訳か…」

アスランが一人で納得するもシン自体は何で納得してるのか意味がわかっていない。

「許せないな…俺がどれだけ大事に育て、どれだけ今まで我慢してきたと言うのに!!!」

次第に険しくなる顔にシンも何かいけない事をしたのだとそれだけが本能的に感じ取る。

「お前もお前だ!簡単に身体を許すとは…。今からお仕置きだ!」
「は?!アスラン何言って…」
「言い訳は聞かない」

腕を掴まれ、向かう先は寝室。
部屋に入るなりきちんと整った白いシーツのベッドへ放り投げられ、そして…

「もう我慢する必要は無くなったんだ、遠慮しないからな」
「ア…アスラン?」



















「はよー、何だか休みがあっと言う間だったな」
「結局男の夢実現せずか〜、畜生彼女くらい作りたかった…て、シン?どうした浮かない顔して」
「…誰の所為だと思ってる!!!」

酷く疲れきったシン。
その制服に隠された中身、アスランの欲望の証なる物が全身至る所に散りばめられた。
実はあの後、残りの連休中はほぼアスランと寝室で共に過ごす毎日だったと言う。




「俺の夏休みを返せ〜〜〜〜!!!」







END















●言い訳● 拍手礼文。 現代パロでアスランはとある事情によってシンが幼い頃から大事に育ててきたという設定です。 エロ追加文はまた後日に。






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