「とりあえず外見は普通に女性だけど…足開いてくれるかな」
「え?!あの…っ」
「戻りたいんでしょう?」
「あ…う…」
何を言おうにも全てこれは診察なのだと言葉を無くしてしまう。
しかし元が男であれ性器を曝け出すのは例え同性であっても恥は隠せない。
だが特に今はやましい事など無いのだからアレンは大人しくその言葉に従うしか無い。
ただ横になってる状態から足を開くものその間隔には限度という物があり調べるにしてみれば少々
判りづらい。
二枚の花弁に包まれている見た目からは大事な箇所が見えない。
そこでコムイはその開かれた足首を掴むとM字の様膝を折り曲げる。
「コ…コムイさん!!」
「こうしないとちゃんと見えないよ」
更に広げられた関節にアレンの花弁は更に開かれ可愛らしく覗く小さな蕾がよく見えるまでに至った。
「もっと奥まで見せてね」
両手の指でぷっくり肉厚である双方の扉を捲れば完璧である性器が丸出しとなる。
「コムイさん恥ずかしいです…ぅ」
変わり果てた自分の身体。
それを暴こうとする彼の行動は羞恥で身体を熱くさせるには十分な行為。
「すごいね、完璧君は女性だ…だけどそれは見た目であって中身はどうなのかな」
「え…?」
突如視界から消えた彼。
コムイの上半身が降下したからだ。
つまりはアレンの性器とコムイの顔が近接している。
その事実に理解したアレンは抗議しようと思うものの与えられる刺激によって吐き出される言葉は
違うものとなってしまう。
「胎内(なか)を調べる為に濡らさないとね」
「や…っ!ダメ…っっ」
ぴちゃ…
「ひゃ…あぁ!」
湿る音。
コムイは唾液で濡れた舌で開かれた性器を濡らし始めたのである。
自分の唾液を塗りこめる様入口にヌラヌラと窪みにそって這わせるその刺激にアレンは耐えられず
喉から搾り出す様な意味無き言葉を発する。
アレン自身からの愛液をも求める様に薄皮押し上げ頭を出す蕾なる箇所へ舌先で刺激を与える事
で新たな蜜が徐々に光を受けテラテラいやらしい透明な液が溝を伝う。
ぐちょぐちょと指の第一関節まで入口付近を弄れば更にその箇所は粘り気のある水分に塗れていく。
「ふ…ぅ…は…あっ、だ…めぇ」
「ほら分かる?女性はこうやって男性を受容れる準備をするんだよ」
まるで性教育な話方はあくまでも診察だと言い聞かせるかの様。
濡れた内壁はすんなりとコムイの指を許可し、気付けば指3本は軽く入っていくのだった。
「…たしかに中も女性特有のヒダがあるね。僕の指を絡めてくる」
「や…もう、あ、あぁ…!はずか…し…」
「恥ずかしくないよ…こうなるのは自然の摂理でもあるんだから。もっと楽に力抜いてごらん。
ほら呼吸深くして…」
言われるがまま深呼吸をし些か余分な力は抜けた気もする。
光悦する熱った顔でその目線は遠くをみる。
鈍る思考で意識がまどろんでいるのかもしれない。
抵抗も無ければ力の抜けたその足をコムイは肩まで抱え、意識がこちらに向こうとする瞬間に今までに
無い衝撃が身体を走った。
「や?!やあぁぁぁぁっっ!!!」
胎内に埋め込まれた杭。
それは男性に与えられた身体の一部。
体験した事の無いアレンでさえ今の状況を理解出来る。
そう、今当に行なわれている行為は性交と言われる男女の営み。
しかし理解した所でもう遅い、既に純潔は破かれてしまったのだから。
「…っ、すごいよアレン君。ちゃんと胎内まで女性そのもの…すごく絡み付いて女性としての機能を
果たしているよ…処女膜も確認出来たし…君は完璧な『女性』だ」
「あ、あぁっ!お腹ぱんぱん…くるし…ひぅっ」
パンパンと響く衝撃に耐えられず、アレンは胎内に注がれる熱を感じながら自らも感じた事の無い
熱い感覚を放出するのであった。
「く…っ、解るかい?注がれた僕の精液…こうやって子供が作られていくんだよ」
「やあぁぁぁっ赤ちゃん出来ちゃう!!!だめぇーーーー」
ビクンビクンと震える身体。
それは高ぶる熱を解放した瞬間。
達しても余韻に浸る二人は未だ繋がったまま呼吸を落ち着かせる。
「大丈夫?無理させちゃったね…」
「ひっく…酷いです、赤ちゃん出来ちゃうじゃないですか…えぐ…」
「まぁ一時的症状だから出来る可能性は低いけど…僕はアレン君好きだからもし子供出来ても
責任は取るよ」
「え…」
『一時的症状』と言い切る言葉よりも『好き』と言い放つ言葉に瞳を大きく見開く。
熱く上昇する熱にコムイもアレ?っとその顔を覗くがアレンは両手で顔を隠そうとする姿に何だか
可愛らしく思える。
しかし冷静を取り戻し、コムイに質問をする。
「そ…それよりも『一時的』って事は解ってたんですか?!」
「途中からね。君の左腕が異常に熱持ってきたんで恐らくこの症状はイノセンスによる発生異常だね。
…という事はここからは僕の専門範囲な、ワ・ケ・で」
怪しく光る眼鏡。
ゾクっと嫌な予感に冷たい汗が伝う。
「そのイノセンス手術決定〜♪」
「いぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!!???」
結局は手術決行により再びアレンは別の意味で言葉にならない悲鳴を教団内に響きあげたのは
コムイ伝説の一環となった訳で更にコムイは皆から恐れられたと伝えられていくのであった…。
その後。
「結局コムイさん女性となった僕に性的悪戯した訳ですね!?」
「ん〜だって可愛かったんだもん」
「可愛…っっ」
「ぷっ…顔真っ赤」
「コムイさんのバカーーーー!!!」
晴れて無事元の身体となった訳だが二人の関係は微妙に変わったとか無いとか。
「性別関係無く君が好きだよ…出逢った時から」
小さく囁かれる彼の言葉は愛しい少年に届いていたかどうかは…
神のみぞ知っている事だったとさ。
Happy end?
●言い訳●
随分と更新が遅くなって申し訳無かったです!
何とか無事に話が終えて良かった〜v
さて今からゆいな様にご報告しに行ってきます★
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