クロアレ小説【本当の理由】から続くまた別のお話です。
わりとアレンも神田も可哀想な感じなので苦手な方はお戻りください…(汗)








師匠への秘密







「おいコムイ、風呂が壊れちまった」


以外と綺麗好きな神田は身体が洗えない事で不機嫌になっていた。


「直しておいてあげるから今日は誰かの部屋の風呂場を借りて使って?」
「ちっ、仕方無ぇな」


神田の部屋の隣はアレンが使っている。
アレンの苦手な神田だったが訓練によって身体が汗に気持ち悪い為、急には代えられない。


ドンドン!


「おいモヤシ!」


ぶっきら棒に声を掛けるが返事は無い、留守だろうか?
しかしドアノブを手に掛けると鍵は掛かって居らず不在であろう部屋の扉は簡単に神田を迎え入れる。


「んだよ、不用心な奴」


しかし耳を澄ませてみると水音がする。
部屋の住居者はどうやら風呂場で身体を浄めているらしい。


ち、俺が借りようって時に入りやがって…。


「〜♪」


湯槽が心地よいのか、アレンは鼻歌を流しながらゆったり身体を湯に預けている様だ。


(俺が待ってるっつーのにムカツク野郎だな)


アレンは長風呂タイプ。
ゆったりなど無縁な神田にとってはイライラが募るばかりだった。


10分


20分


30分…


あまりの長風呂ぶりに神田は等々痺れを切らしてしまう。


(この野郎、いつまで入ってやがるんだ!もう待てねぇ!!!)


自分の団服を脱ぎ捨て、下半身にタオルを巻きつけた状態でアレンの入る浴室に足を踏み入れ、
扉を思い切り開ける事で中の人物は飛び上がってしまうかと思う程驚き相手に振り向いてしまった。





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