初のクロアレ話です。
初っ端女体化してますのでお気をつけてください。









本当の理由








「本部へ行け」


僕は師匠に【エクソシスト】と正式に名乗る事を許された。
だがその為には師匠共々『黒の教団』と呼ばれるエクソシスト本部へ向かわなければならない。
しかし師匠は…


「俺、あそこ(本部)キライなんだよ」


突如手にした鉄鎚(かなづち)を目の前で振り上げるまでは覚えている。
つまりだ。




師匠はバックれた。





●本当の理由●





「アレン君どうかしたの?」
「え?あ、ううん…ちょっとここ(本部)に来る前を思い出しちゃってね」
「体調悪くないのなら良かった」


リナリーは優しいなぁ、それに比べて師匠のした事は今思い出しても腹が立つ。
だっていくら師弟関係であったとしても女の子の頭に鉄鎚で殴るかなぁ(涙)


そう、僕アレン・ウォーカーはこんな成りをしているがれっきとした『女の子』。
師匠に拾われるまでは義理父の側で旅芸人をやっていた。
旅するにあたって『女』だと色々と危険が付きまとうらしく、つねに『女』と自覚していながら『男』の様に振舞う様、
生きていく為の芸と共に厳しく仕付けられた。
師匠は修行する際にはもってこいだとひどく亡くなった義理父を感謝していた。
『女』でありながら『男』らしい精神は厳しい修行にも泣き言を言わない…というのが理由らしい。
まぁ実際僕はめったに泣いたり弱音を吐いたりしなかったけど。
そんな『女』扱いをしない師匠だったが、実は1つだけ条件を突きつけてきた。


「お前が本部に行ったら、『女』である事を明かせ」


あまりに自分勝手な師匠に僕は初めて弟子として反抗した。
つまり、『男』として本部に登録したのだ。
この髪色からなのか不思議と皆僕を『男』と信じて疑っていない。
そうして何ヶ月か経ったとある日に、あれだけ本部を嫌がっていた師匠が帰ってきた。
師匠が本部に帰ってくるとは考えもしていなかった。
あれだけ嫌がっていたのに…
師匠の言いつけ守って無い事バレたら…


殺されるかも…(汗)


もしかしたら明日にはまた旅立つかもしれない!とりあえず今日1日は逃げよう!






NEXT→





戻る