一時期シンと別れたすぐのオーブで俺は信じられない光景を目の辺りにする。


シンを忘れられず眠れなかったとある深夜、不信人物の侵入阻止の見回りも兼ねて辺りを歩いていた。
すると元々の見回り担当兵士の為にある警備室から複数の兵士達が複数騒いでいた。


(何だコイツ等、ちゃんと見回りもしないで…)


窓のカーテンの隙間から中の様子を覗くと、男達が嫌らしい笑みを浮かべながらテレビを眺めている。


(はぁ…、こんな場所で処理するなよ…)


あまりにも間抜けな様子に離れようとした時、テレビの画面に映っていた人物に釘付けとなる。
それは自分も知っている人物と同じ顔。
まだ少し幼さが残り、髪も長い。
その様子は明らかに無理やりとも言える光景。


『俺はオーブに家族を奪われ、『オーブ』の兵士の奴等に…ナチュラルの兵士にコーディネーターだからだと身体を汚された!
『死んだ家族』を目の前でな!』


今思い出される愛しい彼女の台詞。
自分の中にドス黒いモノが湧き上がるのが分かる。


(無理やり疵付けた挙句…そんなモノまで撮って残していたとは…っ!)


制御しきれない感情にアスランはドアを壊し中へ侵入した。


「何だよお前!!コイツ代表の…!?」
「お前等だな…?アイツを汚したのは…絶対に許さない!!!」


「な、何する…ぐわあぁぁぁーーーーーーっっっ!!!!」







「大変だアスラン!!!」
「ん?どうしたカガリ」
「うちの兵士の何人かが何者かに殺された!!」
「ちゃんと警備はされていなかったのか?」
「否、その警備担当の兵士が何者かに…」
「代表のカガリに何かあったら大変だ…もっと警備の人数を増やそう」
「あ、あぁ…」


シン…お前の傷つけた連中は全て処分した…テープと共に。


お前を守ると約束したから…


早くお前に逢いたい…シンお前に。






End





●言い訳●
おまけで兵士撮られたテープの行方はこうしてアスランによって処分されました。
本気で怒らせたら黒ザラモード発動しますよ?彼は。
ついでに言うとキラは彼どうするんでしょうか…
アスランは二人を妻に迎えるんだろうなぁ
羨まし…イヤ、ごほん!
キラには何て納得させるんだよアスランさん!!!


こうして連載無事終了です。
納得いかない点もおありかもしれませんがそれは私がダメダメだから。
すみません…連載長すぎました…がくっ…





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