ミネルバから離れてしまった愛しい人。
各国の状勢が悪化した一方オーブはザフトと敵対という形になってしまい、シンは悲しみから途方にくれていた。
「アスラン…」
もう逢えないのだろうか…?
敵となってしまった関係にシンの口数も次第に減っていた。
ドリンクを飲みながらボーと外へ歩いていると見知らぬ機体がミネルバへと降下する。
(何だ?あの機体…新型?!)
何故かざわめく気持ちに急いで降り立った場所へと走り向かうシン。
すると降り立ったその機体の周りには同じ様に気になった者達が集まっていた。
暫くしてそこの機体のコックピットから降りてくる人物はアタッシュケースを足元へ置き、隠された顔を皆に明かすのであった。
信じられなかった。
その人物とは自分もよく知っている人物であって…
「認識番号285002…」
彼は敵対しているはずのオーブの人間のはず。
「特務隊アスラン・ザラ、乗艦許可を」
(アスラン!!?)
持っていた荷物を落としそうになり、慌ててその場近くにいたメイリンへ強引に渡す。
(何故!?オーブはどうしたんだよ!!?)
「なんだよアンタ…、どういう事だ?!」
苦笑するアスランはそのまま艦長の下へ移動した。
部屋へ戻り、ベッドへうつ伏せるシン。
何がなんだが分からなかった、突然ミネルバに現れた愛しい男性。
見た事の無い新型の機体。
彼に一体何があったのだろうか…?
色々な考えがグルグルとうねり、頭が痛くなりそうだ。
すると部屋のブザーが鳴り、誰かが尋ねてきた事が分かる。
しかしシンにはそれが誰なのか瞬時に悟った。
暫く間を置き、シュンッと扉を開くとやはり予感していた人物、
アスラン・ザラ
「シン、久しぶりだな…」
「…ちゃんと説明してもらえるんだろうな?」
「あぁ、すまない…だが、それよりも…」
アスランは部屋の扉を閉めるとシンを抱きしめ…、
「逢いたかった…」
ぎゅっときつく抱きしめると久々のキスをシンに与える。
暫く二人は心行くまで抱きしめあっていた。
「え、じゃあそれまで議長の元に…!?」
「あぁ、結果的にはザフトへ戻るという形になるんだが…」
暫く議長の元で滞在していた彼はオーブに関しての問題について本人も知らされていなかった様だ。
その中で彼はザフトへ戻ってきた。
それにはいくつかの理由があるらしいのだが何故か詳しい話は聞くに聞けない感じに思った。
でも…彼が側にいる、それだけで歓喜が沸き起こる。
「これからはずっとお前の側にいれる、ずっとお前を守ってやれるんだ」
「アスラン…俺、オーブが敵対してもう逢えないと思ってた…だから戻ってきてくれた時すごく嬉しくて…嬉しくて」
二人は抱きしめた。
再会とこれからは共に戦う喜びに。
これからもずっと側に…
お母さん・お父さん…そしてお兄ちゃん、この戦いを終わらせたら報告に行きます。
愛する人と共に…
どうか…見守っていて…。
Fin
●言い訳●
無理やりくさい終わり方。
オチ思いつかなくて…
すみませんでした…
連載強制終了!!!!
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