アスランがエロマスターって俺が断言する理由はいくつかある。
初めてそう思った時の事件、あの時は初めて一緒に身体を流した時。
背中を洗ってあげると言われたのだが背中だけに留まらず、しかも素手で身体中滑りこませ驚きを隠せなかった。
ボディソープの滑りを利用してもう身体のあちらこちら…もちろんそのまま食われた訳だが。
今まで週に1回か2回あるか無いか、夜ベッドで普通に抱かれて1ヶ月目の事だった。
突然の変貌に怒ると言うよりは唖然、抱き方も次第にマニアックになり環境までもがその度に変わっていった。
更に俺への触れ方も焦らしてばかりで正直それが一番辛い所だ。
その次の事件、あの時は薬を使われた。
知らず熱く火照る身体に我慢が出来ず自らアスランを求めたが、事実を知った際は激怒したっけな。
3度目の事件は両手拘束、そして目隠し…。
あーなんかもう話すのが億劫になってきた。
とりあえずは最近のアスランの抱き方はえらくマニアックになってきたのだ。
ていうかそれが本性なのだろう…、何かもう普通の抱かれ方が懐かしく感じる。
つまりアスランはエロ親父化している。
だから今押し倒されてる現在も何を仕出かされるのか正直怖い。


「きょ、今日はまだこれから夕飯だし早めに終わらせてくれるよな…?」


日の明るい内から濃厚なセックスは勘弁して欲しい。


「まぁ夜もあるからそんなに長い時間にはならないよ」


また夜もすんのかよ!
するとアスランは俺をうつ伏せに態勢を動かすと膝を立たせ、下半身を突き出す様な形にさせた。
まだ何もされていない蕾に舌を這わせ、入口に愛撫を施す。
相変わらずそれだけは俺ダメ。
普通に指でローション塗るだけでいいじゃん!って思う訳で俺だったらそんな場所舐めたくなんかならない。
なのにヌルヌルした感触がふと気持ち良いと思ってしまう俺は感化されては駄目だと額をシーツに押し付け、
自我を取り戻そうと左右にグリグリ擦り付ける。


「ほら、ヒクヒク動いて気持ち良さそう」


だー!!言うなって!!!
恥ずかしい言葉に赤面しつつ俺の自身は正直に反応しまくっていた。
ローションを丁重に塗りこまれ、いつもと変わらない仕方で指を何本か内壁を緩め、アスランの肉棒が
埋め込まれる、といつもと変わらない行動をすると思われるその感覚を待っていた。
だが当てられたモノの感触が温かみを感じないどころか妙に硬さを感じる。
ググ…と押し込まれた際に、その驚きからアスランへ顔を向けた。


「な…?!何を…!!?」
「さぁ?何か当ててごらん」


やはりただ普通のセックスとは違っていた、何か道具を使ってる様。
細身な所から徐々に太くなってきている感覚。
ふと頭を過ぎるのはアスランの手に握られたスーパーの袋。
ま、さか…?!


「に…んじん?!」
「へぇ、よくわかったな。正解」


せ、正解って…
肌と違う滑りの悪い野菜の皮はたとえローションを塗られていようとその摩擦力は感度を高めている。
出し入れの繰り返す内部の固形は妙な感覚で、だがそれだけでは絶頂へまでには行き届かない。
抜かれた後、また別モノを宛がわれる。


「次は何でしょう?」


人参とは違うそのままスルっと抵抗もせず埋まるモノ。
しかも先程の人参と違った長さ、滑りのよさ、まさかこれは…


「ナス…?」
「正解v」


食い物は粗末に扱ってはいけません!!!
流石の俺も我慢が成らず、うつ伏せから立ち上がろうとするのだがその瞬間新たな刺激が更に襲う事となる。


ズププ…


「?!あぁーーーーーーーーー!」


今までとは違う直接的な刺激、その物質の正体は…


「すごい反応だね、このイボイボが結構クるのか?くすくす…」


今当に埋め込まれている物、それはキュウリであった。
このイボイボが前立腺を一息に刺激を与え、埋め込まれた瞬間尿道口から白い液体を吐き出してしまう。
達した後もそのままグチュグチュ唸らす差込口、あまりに初めての感覚が自制心を脆くも粉々に砕こうとする。


「や…っ!ヤダぁぁぁぁぁぁーーーー!」


吐き出したまたすぐ再び立ち上がるその肉棒、再度絶頂を迎えようとその瞬間竿を握り締められ中断の形となる。


「それじゃあ最後にシンの大好きな太いソーセージをいれやるからな?」


ズズ…ズプ…


「ふあっ!あああぁぁぁ!?」


あの袋にはソーセージなんて入って無かったぞ?いつの間に…ていうか太いソーセージってまさか…アスランの?!
普通に自分のを入れるって言えばいいじゃんか!!恥ずい台詞言うな!


「っ…シン、ソーセージは旨いか?」
「…しらな…い!」
「身体は正直に欲張って食べようとしてるみたいだが?」
「っ…!!!」


もう誰かこの人の変態暴動を止めてやって下さい!






気が付くといつの間にか眠っており、空気中からは美味しそうな香りが漂っていた。
この匂いってやっぱり野菜カレーにしたんだ…。
匂いを辿り、キッチンへ。
そこにはシンがいつも身に着けているエプロン姿のアスランが台所を立っていた。


「シン目が覚めた様だな、丁度出来上がった所だぞ」


その場のダイニングテーブルに座り、皿に盛られたカレーライスをスプーンで口に運ぶ。


「頂きます」


しかしここでシンはある事に気づいて彼に質問をする。


「…なぁ、さっき俺に使ってた野菜がまさか入ってたりしないよな?」
「まさか。使ったのは残りの余ってた野菜だよ、第一嫌がるって判ってるのに入れる程非情じゃないよ」
「なら、いいよ」


しかし、先程自分の中に埋め込まれたのと同類の野菜を食べてるんだと思うと俺は複雑な気分で仕方が無かった…。





終われ★









【言い訳】
野菜ネタ…
流石に大根はやめました(笑)
今回の話は短編で。





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