「な…んで?何で今になって…」
「好きに…なったんだよ。本気で君を…」


和らぐその瞳から離せなかった。
自分を見つめるその瞳はまさに愛しいと…。
シンにとっては無理に身体を開いた憎みたい存在だったのにそれを酷く裏切られる。
そんな『裏切り』が胸を締め付け、赤い瞳から新しい雫が零れ落ちていく。


「シン…?」
「…オ…レはアンタがキライだ」


シンの表情からはそんな言葉に裏切り、子供が泣きじゃくるという想像をしてしまう程の顔をしている。


「キライだ…キライ…ひっく」
「うん…良いよキライでも…」


優しく髪を絡め撫でるその相手の行為が更にシンの目頭を熱くする。


「だけど僕は…シンが好きだよ」


与える接吻は難無く彼は受け入れ、未だ繋がる下半身をキラは再度動かし始めた。


「ふぁ…っ!あ…あっ…アンタなんて…キラ…イ…っ」
「良いよ…、っ…勝手に僕が…好きになっただけだから」
「ぅ…ぅ、キラ……イ…ぁっ!んあぁ!」


向き合ったまま突き上げ繰り返す行為にシンは無意識なのかそれとも自分に対して言いきかせているのかただ
「キライ」とうわ言の様に言い続けている。
だがキラもそれは分かっていた。
きっと憎しみは半分あるだろうがもう半分は相手へ傾いている。
そしてそんな傾きのある自分をきっと認めたく無いのだと…。
素直になれないのは仕方が無い、むしろそんな彼が愛らしい。
キスを繰り返し、胎内へ埋めこむ熱い塊に答える内壁。


「あぁ、あっ…ぁっ、でちゃ…う…っっ」
「ん…っ、僕も…イクよ…っ」


我慢する事なく二人は絶頂へと達したのであった。
搾り出す様に吐き出した少年は無理が祟ったのかカクンとそのまま意識を失い、キラはそんな彼を抱きしめ
軽い口付けを頬に与える。


「苛めすぎて…ごめんね」































「それで…また起こしてくれなかった訳だ?」
「うん、ごめんね」
「アンタなぁ…入学まもない時から授業フケる1年がどれだけ先生に目付けられるかわかってんのか?!」


気を失った彼を介抱したものの疲れから中々目を覚まさない彼に対してキラはそのまま眠りに着かせていた。
もちろん短い昼休みなど当に終えてしまって授業が始まっているのは前回と同様。


「大丈夫、僕が教師達に伝えてあるから」
「何をだよ」
「シン・アスカは生徒会執行部に欲しい人物だから色々教え込むのに授業時間彼を借りる場合がある…てね」
「…おい、それで生徒会に入らなかったらどうすんだよ」


それでこそ権力の強い生徒会を断った人物だと注目され、ヘタしたら余計に目を付けられてしまうかもしれない。
つまりは強制的に生徒会へ入らなければいけないという事だ。


「うわ、マジかよ…また面倒な所に…」
「結構好きに出来るから楽だよ〜アスランも業務とか早めに終わらせたいタイプだから仕事も楽だし」


こうして生徒会執行部に新たなメンバーが増えたと共にシンに対しての注目度はどちらにせよ上がったのは言うまでもない。

出会いは最悪。

しかしいつしか芽生える淡い気持ち。

気が付けば昼間の生徒会室。
いつしか二人だけの占領される時間だと生徒会執行部の会長は新たな規則項目を増やすのであった…。













end














●言い訳●
おーっとやっと終わりました!
結局二人はどうなったのかはご想像にお任せいたしますv
途中からタイトルと意味が大分離れたと思ってましたが最終的にその意味に戻って一安心な人物がここにいます。
(考えて無かったのかよ…笑)
しかしながら学園モノは良いですね〜
初の学パロはアスシンで行くかな〜って思ってたのに思いついたのがキラシンだったのでお先にキラシンから
書き始めたら…あれ?長連載??
別に長連載にしようと思ってた訳じゃなかったんですけどね、まぁ別に結果オーライで。
ここまで応援して下さった皆様には大変励まされました☆
ありがとうございます!!






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