ツプ…と濡れた指の滑りで中にへと入れ込む。


「…んっ!」


難無く入れられるのはまだ一本だと言うのと滑りがあるから。


「さすが一本は楽に入る訳か…」


まるで経験済みだからと言わんばかりの言葉でシンの目が見開く。


「…っ!?だから…ちが…っ」
「うるさい」


もう自分の言葉は受容れてもらえない、その悲しさから再び涙するシン。
指はその内部を調べるかの様に一周グルンと内壁を触れる。
もちろんシンにとって初めて埋め込まれる指の感覚などまだ快楽として受容れられる知識を
持っていない。
感覚としては何となく異物に気持ち悪いと言った所だろうか。
すると一本だった指は楽に入ってしまった為か更にもう一本追加する事でシンの身体はようやく
小さい悲鳴を零す。


「痛…っ…ぅ!痛…い、ヤダっ」


(キツイな…)

ここでアスランにとって疑問と言うモノを生じる。
痛みで苦痛な顔のシンと異物に対して締め付ける内壁。
慣れた者なら二本くらいで悲鳴は上げないと思うのだが、しかしそれでも自分の過ちに気付く訳では
無く今は自分を拒絶している為かと勝手な解釈で無理無理納得させてしまう。


「そんなに…俺がイヤか?こんなに締め付けて」
「ぁ…っ、んぅ…っっ…だから…ちが…」
「いつまでも正直にならないのは好きではないな」


異物への嫌悪なのか、自分を信用していないからなのか…
溢れる涙の奥で何かがキレた。


「ひっく…んのっ、馬鹿アスラン!!!」


バキッ…と鈍い音と共にベッドから転げ落ちたのはアスラン。
荒い呼吸と半べそのシンはふるふると殴りつけた拳をそのままに相手へ睨み付ける。


「コレは正真正銘『イタズラ』であって本当に何も無かった!もう少し俺を信じろよ!!」


殴られた痛みから我に返ったのか抗議する目の前の相手にアスランは目を丸くさせたままその場
固まってしまう。


「無断外泊はたしかに俺が悪い!だけど疚しい事はしてないしアスランが考えてる事なんてする筈も無い!
一方的に勘違いして押し倒すアンタをどれだけショック受けたか判るか?!」


ボロボロに溢れる涙は拭いもせず、そして一方の彼も己の欠けた冷静さを取り戻す。


「じゃあ…本当に何も…」
「あぁ本当さ!俺の身は潔白だ!!」
「そうか…何も無かったのか…俺の早とちり…はは」


だが遅くも早くもこの行為は望んだ事だ。
アスランはすくっと立ち上がれば再びシンに近づき抱きしめる。


「すまない。お前が…あまりに可愛いもんだから、手を出されても当たり前だと思ってた。それに…俺は
いずれにせよお前を抱きたいという気持ちが常にあった。…こんな俺を気持ち悪いか?」
「え…?」


男が男を好きになって身体求めるのなど真正な男なら気分悪くなるに違いない。
だが不思議とこの相手には嫌悪を感じ無かった。


「べ…別に気持ち悪いなんて思わない…」
「そうか…それを聞いて安心した」


シンの視界は再び一変し瞑る瞼を開けばそこに見えるのは天井とアスランの顔。


「それじゃあ安心した所で外泊のお仕置きの続きだなv」
「ちょっとっちょっと!疑い晴れただろ?!何でまたこんな…」
「問答無用」


彼をうつ伏せに返し腰を持ち上げ皇かな皮膚に舌を這わすと中心とも言える箇所へと移動していく。


「やっ!」


這わす舌がこそばゆく逃れようと腰をモジモジさせるが意味はまったく無い。
辿り着く秘部をチロっと舐めあげれば身体全身が信じられない衝撃に満ちる。
下半身から痺れる刺激が再び自分のペニスに反応させてしまう。


「やめ…っ、あぁっっ」


ビクビク震えながら確実に追い上げていく快楽。
次第に緩む入口はアスランの舌を徐々に受け入れていく。
唾液でヌルヌルと潤滑になり、指一つ千切れそうに締め付けていたその皺は緩む事で再度差し込まれ
る指を難無く入り込む事が出来た。
ペニスとは違うまた別の直接的な刺激はシンを再び酔わせる。


「あ、あぁっ、俺…また可笑しいよ…んっ」
「すごいな、先走りの液がまたこんなに…」


触れられる前の刺激が加われば与えられる快楽に気が狂いそうになる。
内部に埋まる指が抵抗無く数本受け入れている現在、もう大丈夫だと確信持てば自ら高ぶる雄を
ファスナーの奥から晒しだす。


「シン、最初はキツいと思うがちょっと我慢な?」


理解に追いつかないシンはボーっと霞む意識で?を浮かべるがそれは一瞬の現実に終わる。

グッ…!

突如広げられる小さい穴。
指の数倍もある質量はシンが目を見開くに十分な衝撃であった。


「痛…い!や…っ…抜いて…!!!」
「っ…まだキツいな…もう少し我慢すれば慣れてくる、シン」


締め付ける内壁を押し上げて奥へと進むアスランの肉棒は少しづつも最奥へと向かっていく。
痛みもあるだろうが何よりも腹部の圧迫が一番でその苦痛というよりは気持ち悪さにシンの口からは
嗚咽に近い泣き声が響き渡る。
それも何とか和らげようと少し萎えかけていた彼のペニスに触れると残る滑りを助けに上下へ刷り込ま
せれば再び堅さを取り戻す。
今にも達しそうであったペニスも苦痛からそう簡単には達しない。
それでも確実追い上げていく快楽と共に次第へと埋め込まれる質量に慣れが生じてくる。
そして全てが埋め込まれれば膨らむ腹部に手を這わせ、まるで妊婦の様だと笑えない洒落を言う余裕の彼。


「動くぞ?」


返事を返す余裕など無いのは見て分かる事だが未だ一度も達してないアスランにとっても余裕無いのは同じ。
返答を待たずその堅い塊はゆっくりと少しずつ抜いては挿してと繰り返し始める。


「んんっ!あっ!!」


乱れが目立つ呼吸の中に甘い吐息、少しずつだが確実に内壁の刺激は苦痛を通り越してきて
いるのが分かる。
その証拠とも言える限界に高ぶるシンのペニス。
ズッっと抜かれる感覚と共にその亀頭からはとめどなく蜜が溢れている。


「気持ち良さそうだな…?」
「や!違…っっ」


締め付けるだけであった内壁も今では絡み付くと変換された。
動きがスムーズとなれば徐々に埋め込む楔はその動きを大きくさせていく。







●言い訳●
久々の更新です。遅くなってすみません;
















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