「…身体痛い」
「すまない…」


乾く衣服に漸く身に付けるがシンは全体的に軋む身体が辛く岩壁に寄りかかりグッタリしていた。
そんな彼女の様子に同じく隣に寄り添うアスランは申し訳無さそうに苦笑している。


「何ていうのかなー、アンタってたまに鬼畜入らない?」
「…たぶん」
「その癖、人が傷付いたりすると変に優しくなったり」
「…」
「真面目なエリートかと思えば結構間抜けだったり」
「昔の友にも言われた…」


「やっぱり」と大きく溜息を打ちながらシンはアスランのすぐ側へ移動し始める。


「あんな酷い事されて俺本当にアンタを軽蔑しようと思った。だけどそんな優しい瞳されたら憎むに憎めないじゃん…」


相手の肩にコテンと頭を乗せ、それは甘える仕草。
そんな様子に一人悦になるアスラン。


(そんなお前もキャンキャン吠えるかと思えばこうして甘える仕草にどんな可愛いのかと知らないだろう?)


鴉色の髪を撫でながら、二人は訪れる睡魔に意識を闇へと染めていった…。






「…たく隊長がいながらにして軍人二人が遭難だなんて。しかもそれを助けに行くのがうら若き乙女ってどういう事なのかしらね!
普通逆のシチュエーションだと思わない?!」
「もう少し静かに出来ないのかルナ?」
「んもう!こんな時でさえクールなんだから」


遭難信号を受けてから日が昇る頃、ミネルバから救助に向かうレイとルナマリア。
信号を受けた場所にたどり着き、二人がいると思われる洞窟内へ入り込む。
そこで待ち受けていた光景が…


「…ねぇちょっと、これどういう事なのかしら…。この状況を指銜えて見ていろと?」
「ただ二人が寝てるだけにしか見えないが?」
「これを『ただ』で済まされる訳?!!」


彼らが見た光景とはアスランがシンに腕枕をし、もう片方の手を抱きかかえるかの様にシンの腰元へまわしていた。
それはまるで情事を終えた後のカップルの様で…、モーションかけまくるルナにとっては面白くない光景ではあるに違いない。


「こんな事なら私も一緒に行けば良かったー!」
「行かなくて正解だったと思うぞ…」


騒ぐ横でボソっと語るレイの言葉はルナの耳には届いていなかった、そしてその騒ぎから二人は次第に意識を覚醒していくのであった…。




End




●言い訳●
どうもシンを女体にすると話が詰まってしまう様です。萌えなんだけどね。
種デスはホモい話の方が話が浮かぶ事が発覚!
次回の遭難シリーズはホモでいくと思います。
アスキラの時はキラ女体はかなり話浮かんだんだけどね…。
次回の遭難シリーズは誰と絡もうかなぁ〜
【代わり】の時と同様はちゃめちゃな内容文で申し訳無かったです。




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