破瓜である証が腿を伝い重力に任せ地面へと吸い込まれる。
彼女の瞳と同じ鮮やかな色を目に、それは自分が彼女の全てを支配をした瞬間と大きな征服感に喜ぶ。


「痛っ…放し…、あ、ぅあっ!!」


拒否は許さないと締め付ける内壁を遠慮無しに打ち付ける杭、それは一方的な快楽であり相手はただ痛みと圧迫による
苦しみから熱によるものとは違う汗を額から滲み出ていた。
これが愛を語る男のやる事なのかとその悔しさから紅い瞳から涙が止まらない…。
何故こんな男に身体を許してしまったのか、何故あの優しく見せる表情を信じてしまったのか。
しかし一方の彼はと言うと慣れない女性に包まれる柔らかさに自我を失っていたというのが正直な話。
本能的と言えばそれ以上の責めは出来ない。
たしかに雄としての本能は雌を求めるのは致し方無いが彼にとって彼女は気になる存在。
好きだと言ったのも嘘では無い、ただ性を欲する思春期の身体には愛しい者を前に自我を保つ事など脆くも簡単に崩れた。
愛するからこそ、愛する女性の身体だから…。
しかしそんな想いなど相手に伝わる筈が無かった、まだそんな行動で伝わる程成熟されている歳では無い。
快楽を追い上げる彼はふと瞑る瞼を薄く開けば目の前には苦痛に青ざめる彼女の姿があった。
その瞬間彼の方も自分の一方的さによって苦痛しか受け取れない彼女を自覚し冷や汗をかく。


「す、すまない!大丈夫か!!?」
「ぅ…く、ふ…っ…も、ヤダ…」


止められた律動から安心してか籠められた涙が大量に溢れ出す。


「結局アンタは何がしたいんだ!ただの性欲処理か?!俺を好きだ愛してるだなんてふざけた事言っておいてこんな抱き方
どこに『愛』なんてあるんだ!もうアンタを信じられない!」
「違う!」
「何が違う?!もう俺に触るな!触らないでよ…っ、ふ…くっ…」


それは拒否する姿、シンは両手で耳を塞ぎ相手の言葉さえ拒絶する。
痛む身体で離れようとする彼女にアスランは腕を掴み抱き寄せた。
口づける訳でも無く、ただ相手が落ち着くまで抱きしめた…。
「すまない…本当に…。たしかに身体は女性を欲していた、だがお前に対して何の感情無しで抱いていた訳じゃないんだ…
好きだから、愛してるからこそ歯止め利かなかった」


まるで聖母を前にした懺悔。
先程とは違う落ち着いた声、シンも抱きしめる温もりに戸惑っていた。


「最初はただ気になる存在だったが、お前に近づくにつれてその想いは大きくなってきた事実を今気が付いたんだ…、
女性だと知った瞬間それが爆発したと言うか…」
「本当に…俺を好き?」
「好きだ…本気でお前を…」


シンはその懺悔に対し許すと言わんばかりか抱きしめる彼の髪に指を絡めながらゆっくり頭を撫でる。


「正直…さっきまでのアンタは怖くて言葉ではいくら甘い事言っても信じられなかった。まるで獲物を狙う野獣っていうか…」
「…まぁ半分は当たってるか」
「でも…今のアンタなら、信じても…いいよ」
「シン…」


それは許しを得た言葉。
優しく口づけを合図に再び二人は堅い地へゆっくり沈んでいった…。







「あ、んぅ…、そこ汚な…」


ぴちゃぴちゃと魚が跳ねる様な水音の正体、それは先程までアスランを受け入れていた蜜壷を彼は咽喉を潤すのか
溢れる愛蜜を吸い付いている。


「すごく甘い」


実際はそんな筈無いのだが愛しい者の分泌物となればそれも嘘で無い味覚が生じるのかもしれない。
先程まで苦痛に強いられたその場所は始めの指で愛撫されるよりも絶大な反応で相手に伝える。
苦痛となる原因は分泌物の低下によるものだとあまりの一方的さの自分にアスランは反省し、再びシンを快楽へ持ち込むべく
丹念に彼女の弱い場所を攻め込んだ。


「ひっ!あ、あぁっ!んん…っ」


その甘い囀りこそアスランに対する受け答えにも聞こえ、素直に高い声を響き上げる彼女へ愛しさが生じる。
秘部から離れると彼女の顔へ身体を起こし再び甘いキスを与え、その口づけが好んだのかシンはアスランの首元に腕を回して
自ら離れる唇にキスを求めた。
入り込む相手の舌先がとても心地良くて、必死に彼の舌へ絡もうと努力する。
そんな必死さが可愛らしく、少し意地悪するかの様にアスランはシンの乳房を優しく撫で回す。


「ふ…」


始めにした行為と似ているのにどこかそれは違っていた。
それは紛れも無く恋人同士の触れ合い…、その甘い吐息は洞窟内に時間ある限り響いていた…。





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