「も…っ、おねが…ですからっ!やめて…んぅっ!!」


身体を突き刺す熱い塊に翻弄されながらも相手に悲願するアレン。
心だけは屈したくなかった。
例え身体を傷付けられても…。
そんな必死に制止を求む姿、神田は募る想いと嫉妬に暴力とも言える程荒々しく熱い杭を打ち込む。
それでも時、偶にポイントを突くタイミングはまるで飴と鞭。
自我はほとんど残っていなかった。
それでも口癖の様に「やめて」と言う言葉に強い拒絶を感じずにはいられない。


「へ…っ、こんなにグチャグチャになっておいてやめても糞も無いだろが」
「う…っうっぅぅ」


快楽と苦痛に歪める表情はとても猥らで官能的。
痛む良心と共に片隅に浮かぶ欲望、今はこの感情をぶつけるしかなかった。


想いが伝わらないのなら…どんな手を使ってでも奪えば良い。



心が自分に無くとも。


身体を奪えば、奪い続ければその内情だって移る。


その時を狙えば良い。



今の神田はほとんど狂気に近かった。
愛しい者を想う気持ちがこれ程まで人を変えるものなのか…。


「ほらどうした?すげぇお前ん中絡まってきたぜ。とんだ淫乱だな」


言葉通り、アレンは今にも快楽の解放を身体が求めていた。
心裏腹に身体は神田をまで絶頂へ追い込もうと不規則尚且つ小刻みに彼の熱い塊を締め付ける。


「だめ…だめぇ…っ!」


神田の思いのままが嫌なのか、アレンは首を振り上り詰める身体をコントロールしようと力を込めるが元々敏感である身体はアレンの意思を反してそのまま絶頂へと大きく痙攣を起こす。



ビクッ…ビクン!



「ひ…っ!?あぁあぁぁぁ!」


大きく伸縮を繰り出す内壁により神田も同じく絶頂である証を注ぎ込もうと自分のモノをいっぱいに奥底まで打ち付ける。


「へっ…、忘れられない様に精液いっぱい注ぎこんでやるよ」
「や…?!駄目!それだけは…っ!!あ、だ…駄目…やあぁぁぁっ!!!」


無理やりなのだから避妊などしてもらえる筈も無い事くらい薄々感じていた。
それでもせめて外での射精ならまだ避妊の可能性はあった。
種を植え付けられる感触にアレンは絶望を感じずにはいられない…。




…師匠、僕は…貴方と幸せになりたかった。


ごめんなさい。


これは僕が悪いんです、すぐに人を信じてしまうこの性格。


きっとその罰。


ごめんなさい。


ごめんなさい。




ごめんなさ…い。




絶望から静かに流れる涙と共にアレンの意識は暗闇へと消えていった…。





←BACK NEXT→





戻る