壱弐 幸せを包む楽園[1]
白いシャツを開いて見れば彼女の今まで隠されていた白い肌が披露目られる。
常にサラシを巻いていた為なのか傷一つ無く、胸の形も毎日の締め付けによる影響でさえ受けていない。
お菓子で言うマシュマロの様な、もちろん口にするなど一度も無い神田だが触れた事だけある記憶が今の
アレンの素肌のイメージがそれだと思い出させていた。
その白いマシュマロに浮ぶ薄く色付く果実が綺麗に映え、それでこそ口にしたいと思う程口内の唾液は通常
よりも溢れ、喉の奥に無理やり押し込める。
アレンは恥ずかしさに目を伏せ、神田の行為にきゅっと口を結んでいる。
しかし一度この果実に口をした瞬間どんな表情を見せてくれるのか、それを思う程神田自身も興奮に身を
包むのであった。
そして眼で満足すれば胸元へ続く首筋の皮膚に軽く口づけるが、突如の刺激から小さく揺れ動く反応がとても
可愛らしいと思ってしまう。
そしてその場所から濡れた舌先で鎖骨まで進めばそのこそばゆさからなのかその度息を詰める彼女が素直に
感じ取っている様にも思える。
(可愛いな…)
皮膚を舐められるなど思いもしないアレンにとっては触れられるその場所が次第に下っていると、その目的地は
自分の胸なのだと瞬時に理解し顔を赤らめた。
一方の神田もただ彼女の反応を覗う為だけに遠まわしに触れている訳では無く、ちゃんと意味あっての行動なのだ。
おそらく彼女は初めての事。
ならば興奮を高め、少しでも初めてである苦痛を和らげなければならない。
人間とは不思議なもので、焦らせば焦らす程求める箇所は通常より敏感となる。
神田はそれを待っていた。
感度が薄い周りの肌でさえ焦らす様に触れれば未だ開発の進んでいない果実は初めてであろうとも多少の感度は
高くなると…。
そう計画を練りつつ、漸く自分の舌先が柔らかな皮膚へたどり着けば自分のモノだと強めに吸い付き刻印を印す。
突如小さい痛みにアレンは驚き頭を上げて神田に疑問を問う。
「な、何を…?」
「心配するな…ただ俺の所有者だという印みたいなもんだ。後で見ればわかる」
首筋でも良かった事なのだがそれでは流石の髪が短い彼女も目立っては困ってしまうだろうという配慮だった。
独占欲の強いであろう神田らしからぬ珍しい気配りだ。
そして所有印の箇所から過ぎた場所は求めていた色付く皮膚、中心の果実を守る様に囲う薄く色付いた皮膚を
同じ円を描く様舌先で一周する。
その舌先が次第に中心へ向かっているのが彼女も気付く事だがその行為によって最後行き着いた刺激は考えていた
ものとは思いもよらない程の快楽だと知るのはそう遅くは無かった。
薄く色付く場所から小さくプックリ膨らむ果実に一度触れれば突然走る電気にアレンは大きく身体を震え上げる。
「ふあぁっっ??!」
今まで感じた事の無い感覚に戸惑い、伏せる瞼もいつしか見開いている。
そして与えられた刺激によってその小さい膨らみであった乳房もプクッと更に膨らみ、周りの薄く色付く乳輪の皮膚を
寄せ集めれば硬くツンと上に向けていた。
硬くなった果実を美味しそうに口内へ含めば、唾液に濡れた舌でコロコロと遊ぶ神田。
その度身体内部に走る電気の様な感覚が我慢出来ず、彼女は瞑っていた唇からは甘い声を響き張り上げる。
「ぁんっ!や…ぁあっ!!」
ちゅぷ…ちゅっ
吸い上げ、赤ん坊がミルクを求める様にその行動は酷似しているが意味はまったく別物。
もし母乳が出るのであればもちろんそれは喜ばしい事。
しかしそれはまだ少し先の未来であって、それをわかっている神田も悪戯半分の擬似行為な愛撫を施しているだけ。
空いたもう片方の乳房も指による愛撫で両の果実を弄られるアレンは堪らず甘い声を発する事しか出来なかった。
「も…そこイヤですっっ!あぁ…っ」
「素直になれよ、本当は気持ち良いんだろ?」
胸によってこんなにも下部に走る感覚が初めてでアレンは酷く戸惑っていた。
これが気持ち良いのかなど今はまだわからないが、
『神田に触れられている』
それだけがあまりの恥ずかしさに身体を熱くさせる。
指の腹で擦るもう方胸を同じ様に口を寄せればそれに合わせアレンの囀りも口数が増え、その反応に合わせ神田の
愛撫もまた濃厚なものへとなっていく。
「お前こういう事本当に初めてか?やけに敏感すぎるが…」
「んん…っ、初めてに決まって…るでしょう!意地悪…っ」
どうやらまだ言葉に刃向かえる理性は残っているらしい。
少しでも疑ってしまった不安も、初めてだと彼女の言葉に胸を撫で下ろす。
顔を真っ赤に染めビクビク良い反応示す彼女を見る度、神田の独占欲が次第に高まろうとしている。
(こんな顔を他の男に見せてたまるか)
そう思ってしまう程彼女に対しての想いは大きく膨らみ、そんな今までの自分とは思えない考えに苦笑しそうになる。
そんな自分の想いを知らしめようと更に彼女に触れる愛撫は決定的な場所へと移動するのであった。
未だ身に纏う下部の衣服。
ベルトを外し、引き下げれば彼女らしい純白の下着が目に映る。
その白さが肌に映え、妙なイヤらしさを増す臍下のラインに胸の鼓動が早まっていく。
一方のアレンも薄布一枚である自分の半身を見られている事に思わず顔を隠してしまう。
薄い布切れからも分かる女性特有の溝のライン、そこに指を馳せなぞらせれば中心となる箇所からうっすらと湿っている
のが分かった。
それは女性がもっとも愛撫に答えた証拠でもある体内の分泌蜜。
下着越しから分かってしまう程彼女の身体は正直に大量の蜜を潤い満ちていた。
楽しみを残しておきたいのか焦らさせたいのか、神田はその箇所を執行に攻め立てる。
「やぁっ!?ダメ…そこは…っっ」
溝に沿って下着越しに指を上下に擦り合わせれば滲む愛蜜は粘り気が分かる程に布地を濡らしていく。
「グショグショだな」
「っ…」
滑りの良くなった場所はこれでもかと言う程蜜を溢れ出し、そこを十分堪能した神田は指に絡まる蜜を尿道口より上に
ある小さい膨らみに塗りこむ様触れ出す。
「ひゃうっ?!」
下着に湿らせた液を掻き出す様に集めれば集中してその膨らみへと移動させつつ塗りこむ。
それによって一掻きする度に指の刺激から下部の痙攣は大きく揺れだし、溝に浮ぶ宝石は明らかにはっきりと大きく膨れ
出しているのが分かる。
胸の果実同様に弄ればぷっくり膨らむ下部の宝石。
必要以上にその場所を弄る度にアレンの搾り出す様な色を含む啼き声が響き渡っていく。
直接的でないからこそもどかしい感覚が丁度良いのか、その下着からたっぷりとあふれ出した蜜によってすでに布によって
隠す意味が無い程禁断の隠場所は透け通っていた。
生身でないからこそその妙なイヤらしさ、神田の下半身も既に反応を示している。
(ヤベェな…)
考えていたよりも理性が保てないかもしれない。
それでも初めてであろう彼女を泣かせる訳にはいかないと神田は自分の理性との戦いが始まった。
胸を口に含みながら指は下腹部の溝に這わせ動かす。
同時の愛撫にアレンの額からは汗が滲み、呼吸も乱れを表せる。
喉奥から出る様な高い声を響き出し、全て初めて体験する感覚に酔いしれていったのであった。
●言い訳●
エロだけで何ページ使うかな…(苦笑)
まだ前戯の始まり一部ですよ?おいおい。
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