陸 真実







いつにも増して眉間をよせる神田の圧倒にアレンは息を呑む。力を込める握られた手首は次第に苦痛を感じてきた。


「…っ、神田痛い」


その言葉に自然と力を込めていた事に気付く神田は握る手を放し、再度同じ質問を繰り返す。


「アイツは何者だ、お前は既に知ってるんだろ?!お前だけで無くコムイやリナリーも知ってると見た」
「…」
「何故隠す!そんなにアイツは重要なガキなのか?!答えろ!」


この状況ではもう目の前の相手に隠すには限界であろう、アレンは覚悟を決め神田に秘めていたこの真実を等々本人に
打ち明ける事となる。


「ユアンは…『未来』から来た僕の子供です」
「『未来』だと?!そんな馬鹿げた…」
「そして父親は貴方です」


いつになく真剣な眼差しは嘘偽りを持つ瞳では無い。
しかしそんな否現実的な話などあるのだろうか?しかもあの子供の父親が自分でそして母親が…目の前にいる少女。
今までの会話を整理し、冷静に『未来』から来たと想定したとして考えればこれまでの会話から思う疑問も辻褄が合う。
だがそれでも直に信じるには時間を要する。


「ま、待て…つまりはアイツは未来から来た俺とお前の間の子供だと言うのか?」


アレンはその質問に肯定し、これまでの経緯を彼に全て語った。やはり神田の反応はまだ信じられないと言う様な顔で呆然としている。
だがそれが本当だと物語るあの子供の行動は納得いくものもあったのだから認めざる終えない。


(だからあの時俺に『パパ』だと抱きついてきたのか…)


納得してしまえばそれはあの子供の存在を認めたという事。しかも自分の子供だと。


『ママのおっぱいは大きくてフカフカしてて気持ちいいからパパも触りたいんだよ絶対!』


突如思い出すあの子供の台詞。
目の前の少女の身体を再度眺めると確かに自分好みの体型かもしれないと思う神田。
その視線に気付くアレンは赤くしてその場をしゃがみ込む。


「な!?何見てるんですか!!?」
「何を今更。アイツを生んだって事はする事する関係になるんだろうが」
「ば…馬鹿!それは未来(さき)の事でしょう!?今の僕は貴方に何の感情も無いんですから!」


そう、今の彼女に色事的感情などまだ未発達なのであって、いくら子供は愛しく思っても未来の旦那に対しては
今以上の感情を突然持てる筈も無い。
しかも今まで嫌悪抱いていた相手に対し。


「別に早かろうが遅かろうが未来は決まってんなら別に今だって良い訳だろ?」


ニヤニヤ嫌な笑いをするこの男にアレンは危険な予感を感じる事でこの場を逃げ出そうと扉を向かうが濡れる床が阻み、
滑り倒れそうになる自分を神田が支える事で逃げ道を塞ぐ事となる。


「嫌だ!離して下さい!!」


バタバタ暴れる彼女に大人しくさせようと唇を塞ぐ事によって次第に抵抗が小さくなり、口内から漏れる水音だけがその場の
状況を物語っていた。


「んんーーーー!ぴちゃ、は……んっ」


絡まる舌を逃れようと必死に動くもののただそれは自ら神田に受け答えていると誤解させる動きに近い。
神田も気を良くしたのか唇を動かしながら、身体を支えてる手は滑らし彼女の滑りの良い桃尻を軽く撫で回す。
突然走る疼きの気持ち悪さに身体を震えさせ、忘れさせられていた抵抗を再度試みた。
だが動けば動く程口内の舌は深い物になり、尻から支える手は自分との密着度を高めるだけ。
一方の神田も最初は冗談で済まそうかとも思ったが、思っていたよりこの少女の反応に悪い気がしないと思えば
軽い感情もいつしか冗談では無くなっていた。
漸く二人が密着するモノが無くなったと思えば上手く呼吸をする方法を知らない彼女は荒い息を立てる。


「はぁ、はぁ、はぁ」
「何だ、お前こんな時の息の仕方も知らなかったのか」


当たり前だと本人を押し返すが鍛えられた身体はビクともせず、ましては逆にその腕を摘みあげられてしまう。





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