「そういえば…」
「どうした?」
何か思い出した様に、アレンはクロスの襟元を掴み引き寄せ、
「大事な事を忘れてます」
クロスの唇にアレンは軽い口付けをする。
「本当ならキスからするもんですよ?師匠」
「あぁ、そうだったな」
不意を突いた攻撃だった筈がクロスには敵う訳無く、主導権は再びクロスのものになり、軽い口付けの離れる瞬間
クロスはアレンの顎を方指で掴むと子供の様なキスに対し、大人の濃厚なキスをアレンに与える。
「んん…っ」
歯をなぞり、口内に侵入されたモノは紛れも無くクロスの舌。
逃げるアレンの舌をクロスは旨く追いかけ、そして絡め捕る。
キスがこんなに気持ち好いなんて…
性交が巧い程キスも巧みと聞くが当にクロスは文字通りと言うのだろうか?
すでに巧みな舌使いにアレンの身体は不規則に反応を示し始めていた。
そんなアレンがキスを夢中になっている隙にクロスは裂かれた服から覗く白い素肌に再び愛撫を施すが、
予測も出来ず急に与えられた刺激にアレンの身体は大袈裟と言わんばかりに大きく身体を揺れ動く。
正直アレンの感度は敏感過ぎる程反応を示すものの、演技では無い分相手を駆り立たせた。
クロス的には正直嬉しすぎる条件だが師匠としては不安でもあった。
何せここ本部には男の人口率が半数超える。
師匠としては弟子を本部に行かせなければならない筈だが男として、そんな環境に真っ白な羊を放り出したくは無かった。
もしこの可愛い弟子の性質を知った途端男だらけのこの環境、いつ手を出されるか判ったもんじゃない。
しかし『女』として登録しておけばここにはコムイの妹がいる、コムイの妹が傍にいるのであればとりあえず安心しても良いだろうと
暫くは本部へは帰らず様子を見る事にした。
だがいざ本部に戻ればアレンは『男』で登録、任務のパートナーがあの『神田』と言う。
アイツは敵にまわすと少々厄介だ。
本質的にクロスと神田は似ている所がある。
似たもの同士だという事かクロスは神田に対してはあまり良く思っていない…というより近づきたくない存在。
だからこそアレンの傍には居させたくは無かった。
アレンがどういう意図で『男』として登録したのか定かでないクロス。
男でも女でもギャップ性というモノに何故か強く惹かれてしまうもので、それを『男』だと信じてた者が突如『女』と知った途端、
あの獣達がどう近寄るか嫌でも想像出来てしまう。
最初から『女』である事と後から『女』だと知った事では後者が印象強い。
だからこそアレンに酷く怒りを表した。
襲われた後ではどうにもならない。
だが幸いにもこの半年の間『女』と気付く者が居らず、下手に手出しもされてないだけ良かった。
本気の恋愛など疲れるから嫌だったが、俺も変わったな…ククク。
やはり自分も人間なのだとつい笑いが零れてしまう。
「アレン、このまま抱かれて後悔はしないか?」
「師匠こそ…何今更ですか?」
「ふ…そうだったな」
アレンの中心部に指を絡めるとすでに感度の高まりを身体は正直に示していた。
「お前のココもうグチャグチャに濡れてるな…
「ヤっ!…恥ずかし…」
「優しく出来そうに無いかもしれないが良いか…?」
可愛いアレンの姿に理性が保てないかもしれない。
「それでこそ…今更ですよ」
アレンは優しく恥じらいを隠さず微笑んだ。
「お前は…可愛いな」
そして高ぶった己の肉棒をアレンの蜜に潤った花弁へゆっくりと埋めていく…。
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