次の朝、重たい身体を引きずりながらいつもの駅・いつもの車両。
本日にとっては一番から座りたい程ぐったりしていたが若い学生の自分などに席も譲る人など早々いないであろう。
むしろ皆寝て知らないフリしている。
せめて身体が寄りかかれる扉の前は死守し身体全体を預けていた。
(早く乗り換え駅で皆降りないかな…)
いくら扉側で身体を預けていたとしても激しく揺れ動く度に学生や通勤の人ゴミが自分を押しつぶしていく。
(あーもう押すなって!)
キー!キキキ!!
突然ブレーキのかかる車両によって更に周りの人間は自分を押しつぶす。
そのどさくさに紛れてか後ろから自分に絡まる手、倒れそうになるのをつい掴まってしまったかにも思えるがその手は
弄る様な動きでシャツ内に入り込んできた。
このパターンに言い知れぬ不安と記憶にある昨日の出来事、もはやと思えば後ろを振り返ってみた。
すると…
「…キラ・ヤマト」
「あ、シンおはよvバレちゃった?」
この混み合う時間によくもまぁ自分を見つけはすぐ側に来れるものだ。
「アンタ懲りないね…」
「今日は随分と冷静だね」
「当たり前だろ?!昨日あんな事あったばかりで痴漢されてたまるか」
「あははやっぱり?」
そうは言うも抱きつく彼、シンは身体を振り払いながら相手へ叱咤する。
「ふざけんな!もう俺に触ってくるな!!」
「恋人なんだから触るのは当たり前でしょう?」
あんな約束守れる訳無いだろう!?と言えば約束は約束だと弄る手は乳首に到達しキュッと軽く指の腹で摘み上げる。
昨日の今日だ、敏感に感じるソレにシンは声を押し殺しビクンと大きく震える。
「…やっ!?」
「やっぱりこういう場所って興奮するよね」
「…る訳無いだろ…変態っっ」
いつもいつも周りの人間が気付かないなんて思い通りになる訳が無い。
流石に焦りを見せるシンはキラの足を思い切り踏み潰す。
「痛…っ!?」
「電車内はぜーったい嫌だからな」
「…ふーん、学校なら良いんだ?ならまた昨日と同じ時間に生徒会室ね」
「ば…馬鹿ふざけんな!むしろもうこんなの嫌だ!!」
「昼間いつもの場所に来ないと毎朝電車でHするから」
「げっ!!?」
(毎朝こんなのはマジ勘弁してくれよ!)
一刻もこんな関係切り捨てたい。
益々転校の意思を固めるシンであった。
(昨日疲れて親に相談言いそびれた…くそっ)
やはりこれも仕組まれた事だと思う。
毎朝電車内で痴漢されるより誰も見つからない場所の方を自分は選択してしまった。
しかしあの男なら本当に毎朝痴漢…むしろ後ろの穴にあんな乗り物内でも本気で突っ込みそうな勢いで怖かった。
(俺って振り回されやすい?)
大きな溜息と共に訪れる生徒会室。
「ようこそ生徒会室へv」
「あーもう時間無くなるからするならとっとと始めろよ!」
「色気無いなぁ〜」
そして昨日同様キラは再びシンをソファへ押し倒しては唇へキスを与えていく。
制服を脱がし、現れる素肌を堪能し、お好きな乳首をクリクリと撫で回す。
「んっ…ん、んん…」
刺激に合わせて漏れる甘い声、本当は嫌である行為なのに男の手によってその身体は少しずつ開発が進んでいく。
開発されるにつれ逆らえなくなる自制、そんな自分が本気で怖かった。
早くこんな状況を抜け出したいのに愛撫に答える自分が憎らしい。
ジュブっと唾液を絡ませる愛撫からそんな考えは薄められてしまう。
「やっぱり昨日存分に弄られたから乳首敏感になったね」
チュクチュクと口内で舌を絡め吸い付けばシンの甘い声は次第にはっきりしたものへと変化していく。
そんな連動して高ぶるペニスを取り出せば滲み出す亀頭の先を親指で撫で回し、滑りが良くなれば
竿まで塗りこみ上下へと握り動かす。
「あぅっ!んん…!はぁ、はぁ…」
蕩ける甘い痺れにこうなったら抵抗出来なくなるのはわかりきっている。
性への興味が大きいだけにこうも甘さに酔えば素直に答えていく漏れる言葉。
「気持ちイイ?」
「んっ…んん…気持ちイイ…」
半開きの口にピンクに染まる頬、光悦に潤む瞳はまさに快楽へ虜になった人間の証。
反らせ胸を突き出す格好はもっと弄ってくれと言わんばかりに見え、キラもその紅く熟れる果実に軽く歯を立てる。
そのピリっとした刺激が溜まらずシンの亀頭から白い蜜が飛び跳ね、中々止まらない液体はビュクビュクと腹の上に
水溜りを作るのであった。
「昨日あれだけしたのに沢山出たね」
「はぁ…はぁ…」
大量の精液を指に絡め、最奥の肉壷へと塗りこまれる。
まだ少し腫れているソコはピリっとの刺激も今は快楽へのスパイス。
一本二本と簡単に埋め込まれる指、慣らす為の動きでさえ反応する身体からは小刻みにピクピクと震えが止まらない。
溢れ流れる精液が出し入れする指に絡まれば更に潤い増す秘部、鳴り響く小さい水音も脳内の興奮を
高めるBGMとなる。
「可愛いね…、普段もこうして素直になれば良いのにね」
愛しそうに見つめれば高まる自らをヒクつく蕾に宛がい、その内部に熱い塊を埋め込んだ。
●言い訳●
そして続く。
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